仕事におけるメンタルヘルスケアの考え方

ITエンジニアは期限に追われ、仕事の量も多く残業や休日出勤も多め、また早すぎる進歩についていかなくては使い物にならないと言われるITの技術革新、これらの理由からどうしてもメンタルの不調が出やすい職業といえます。チームで働く作業が多いのですがパソコンと対峙する仕事はどうしても孤独を感じやすいのも要因かもしれません。

そこで重要なのが、メンタルヘルスケアです。まずは、自分で行うセルフケアが大切。今はセルフケア研修を企業内で行うことの重要性も認識されてきています。メンタルの不調は急に重症になるのではなく徐々に進行してくものです。そのため自分の異変にいち早く察知できるようにメンタルヘルスの教育を行うのです。

しかしセルフケアのみでは不十分で、上司が率先して部下が本音を話せる環境を作ること、助けあいの精神が宿ったスタッフが孤立しない職場を作り上げることが重要。

また、誰かが困った時にすぐに助けるための介入がされる職場にすること、これらの対策が必要となります。この対策が行われることでスタッフひとりひとりが問題を抱え込むことを防ぐことができます。

そもそも企業は、スタッフが業務が原因で生命、身体、心身を脅かされることを決して許してはいけません。スタッフが問題を抱え込む前に周囲が気づく環境作りやルール作りはもちろんですが、本人が困りはじめた時にすぐ相談ができるように相談先との連携を企業がきちんととっておくことが大切。そして、それを企業全体でも把握しておくことが重要だと言えるでしょう。